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個人評価 95
一般評価 90
いわずと知れたアメリカの暗部マフィアを題材とした映画。マフィアを題材としていながらそのテーマは深く、また多岐に渡る。家族愛・恋愛・友人愛・男の仕事・麻薬・時代の流れ・権力・・・etcしかしながら私はこの作品にサスペンス的な権力闘争を強く見た。
例えば、※ソロッツォが持ちかけた麻薬ビジネスを断るビト(主役マイケルの父・NY最大のマフィアのドン)だが、バックには※タッタリアファミリーという※NY五大ファミリーの一つが後押し、さらにその背後にはバルジーニという主人公のファミリー以外の五大ファミリーを操るドンが居て、そのバルジーニに対し常に後手後手に回ってしまうのは、テシオという創業以来の有力幹部のがバルジーニと繋がっていたという権謀術数飛び交うストーリーである。
そういったサスペンス的な味付けは3部作全てに盛り込まれているが、第一作は先のテーマを二作目と比べ幾分食ってしまった面がある。それだけ、マフィアの世界(つまりテーマとしては男の仕事の訳だが)は、裏と表や裏切りや権力闘争に貫かれている厳しい世界という表現なのだろうが、人間の本質的なテーマから多少遠ざかってしまったか?個人評価に多少のマイナス影響を与えてしまった。しかしながら最高峰の映画であることは間違えない。
ちょっと難しい内容でも楽しめる人はおススメ!
用語解説
※ソロッツォ:イタリアで精製した麻薬をアメリカに持ち込もうとした男・ビトに協力を求める
※ファミリー:日本でいうヤクザの組
※ドン:日本でいうヤクザの組長
※NY五大ファミリー:ニューヨークを仕切っていた五つの大ファミリー。そのうちコルネオーネが主人公のファミリー
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